溺愛†マドンナ
【極平和的に】
生徒が半分程登校して来ている、2年A組の教室。


後ろから2番目の列の窓側から3つ目の自分の席で、私は眉間にシワを寄せて唸っていた。


「ウ~~~ン……分からない………」


机の上には、これまた半分位しか埋まっていない英語のワーク。


何を隠そうこのワークが、私が今悩んでいる全ての元凶だ。


「コレをどうやって訳せばいいのよぉ~~~~!!」


何しろ私、英語が勉強の中で1番苦手。


さっきからずっとシャーペンを握っては頭を抱えて…を繰り返していた。


ああ……誰か助けて!!


「お前、何やってんの?」
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