溺愛†マドンナ
何て言ったらいいのか分からずに唇を噛んでいると、秀悟が先に口を開いた。


ジッと顔を見つめると、切なそうな目をした秀悟と目が合う。


「5日前………悪かった。いきなり抱きしめた上に、キスまでして………」


“キス”


改めて秀悟の口から言われると、再びありありと5日前の出来事が頭の中に広がる。


顔の温度がみるみる上がって行き、少量の雪なら簡単に溶かせそうな位にまで熱くなってしまった。


「あ、イヤ、あの………」


どうしよう……こういう時って、何て答えればいいの?


『大丈夫、気にしてない』とか言えばいいの?
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