ふわふわ恋模様【短編】




その時。




私と、君の目が合った。




君がにっこり笑ったから、私も少し笑って返す。




そして、雪で滑って転ばないように、そこに向かって歩き出した。




少しずつ、君と自動販売機が近付いてくる。





「何か買うのか?」





君がそう聞いてきたから、私は、うんと頷いた。




手袋を取ると、寒さで手が赤くなっている。




ポケットに手袋をしまって、今度はカバンに手を突っ込んで、財布を取った。




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