仮面夫婦
私はどぎまぎして隆哉の手をとりあえず離そうとした



でもぐっと隆哉に握り返されてできなかった




この手が隆哉にとって心のよりどころかもしれない、、、




私は離すのを諦めた




「なんだ?」




明らかに不機嫌な隆哉のお父さん




「すみません。突然。」




「でていけ」



「はい。俺、辞めます」




隆哉の言葉に隆哉の父は顔をあげた




私も隆哉を見る




隆哉は、、、清々しい顔をしていた
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