君が嘘をついた理由。
ほらほらと前を向かせようとする佐田先生は心底嫌そうで。
見ているこっちが面白くなってしまうほど。
そんなに上の先生に怒られるのが嫌なのかと思う。
・・・怒られたいなんて先生は
いないだろうけど。
「・・・普通科の数学の先生よ」
後ろから佐田先生と女子高生の攻防を見ていれば、
横から理香が教えてくれた。
「若いからね。紳士早川と同じくらい?いやそれ以上?人気よねー」
「だろうね」
「あの面倒くさそうな感じ?適当感?がいいのよねー」
思わず理香を見れば、むっとした顔をされて「何よ」と言われた。