君が嘘をついた理由。
ぞろぞろと歴史資料館から
こっちへと繋がっている廊下から普通科の生徒が入ってきた所で
ちょうど美術館の見学行程も終わったらしく、
私たちも歴史資料館へと向かう。
「顔。怖いよ」
いつの間にか険しくなってしまっていたらしい。
さっきまでの心の穏やかさは、確かにない。
できれば、陽太と距離を取った位置にいたい。
普通科の生徒は多いから良いけれど、英語科は少ない。
だから、さっきよりも先生は目が行き届きやすくなるのだ。
入り口で貰ったパンフレットを見る振りをしながら陽太を探す。
「・・・いる?」
「あっこでしょ、どーせ」