秘密の言葉
「じゃあ恵美!私は…水樹とかで」

「じゃあ、改めてよろしくね、水樹!」

初めての友達は、2人共いい人そう。

「そうだ、水…」

あれ、水木君がいない…。
トイレでも行ったのかな。

「水樹、どうかしたの?」

「え?ううん、何でもないよ」

どこいっちゃったんだろう…。

「水樹、そのネックレス可愛いね!」

「そう?ありがとう。ずっと昔にもらった物だよ」

「はは〜ん、運命の相手ね!」

「え?!ちっ違うよ!でも初恋の人、なのかな…」

あの日初めてあなたに出会って、初めて恋をした。
もうずっと昔の話だけどね。

「図星ね?もう羨ましいなあ!」

「違うー!」

なんて言ってるけど、図星。
いまでも幼い頃の事信じてる自分が恥ずかしい。
でもやっぱり信じてる。
また出会えるって。
いつか好きって伝えられるって。

「私、家こっちだから!」

恵美とは家が反対方向だから、校門でお別れ。
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