彼女の名前
彩月は、冷めた気持ちで廊下を歩く。
上に行き過ぎた彩月に声をかけるものはいない。

臆病者。自分からは声をかける人は居ないの?
・・・また同じ。
何処へ行ってもそう、二階堂の名に縛られる。

(別に、二階堂家が嫌なわけでないわ・・ただ・・・)

彩月の頭には、10年前のある日が思い浮かんでいた。
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