クールな彼女




「ふふっ…岡田さんとはもう友達だと思ってたんだけどなぁ。」




そう言って私の手を取ってニコッと笑ってくれた遠藤さん。



友達だと思ってた…。



遠藤さんの言葉が胸に暖かく残る。




「これからよろしくね。ユッキー!」





ユッキーと言われて私は涙を流してしまった。


まさか、ニックネームをつけて呼んでくれるなんて!





「よ、よろしくお願いします!」

「うん!でも、ユッキーがこんな性格なんて知らなかったなぁ。」

「それは、えっと…。クールなふりをしていたと言うか…。」

「そっかぁ。じゃあ、私の前では素のユッキーでいてね?」




天使のような笑顔でそう言われて私は友達ってすばらしい!


と、改めて思った。


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