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無口な王子様。のはずだった…


「あの、これってどうすれば…?」

「それはあそこに直しといて」

「はい」


ただいまバイト中。
ちなみに昼過ぎなんで、お店はまーったりしてます。


「橘さーん!これは?」

奥の部屋から手に仕事道具をもって叫んでみる。



「危ない!」

「え、?」


橘さんが慌てて持っていた荷物を持ってくれた。


「落としたら危ないよ!」

「すいません…」


この人は橘智也さん。
無口だけど優しくてメガネの似合う一個上の先輩。


「ここはやっとくから俺がやってたとこやっといて」

「はい…」



橘さん、迷惑ばかりかけてすいません。

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