love
そう言うと拓は私の顔を動かし、唇を重ねてきた。


甘くてとろけそうで幸せなキス。だけど、少し寂しげなキスでもあった。




「ぁ、...ん、、」



私の胸は拓の手によって大きく動いている。
ゆっくり、優しく、まるでガラスを扱うかのように。



「た、たく、.../////」


拓とするのは初めてじゃない。だけど毎回恥ずかしくて緊張してしまう。



「音葉…愛してるよ。」

「うん。」



拓の手が止まった。

すごく寂しそうな顔をしている。



その意味はなんとなくわかっている。
だけど...




「音葉は愛してるって言ってくれないんだね…」

「拓…」

「音葉が恥ずかしがってるのはわかってる。だけど、たまには言ってくれないと不安になるよ。…俺ばっかりが好きなのかな。って...」



拓...

不安にさせてごめんね。



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