澪ちゃん恋をする


「イテテ…」



「いった~い」



あたしの腰がズキズキと痛む。

全く~!玲次のせいで腰打っ……え?



「「っっっ!!!!」



目を開けた瞬間ドキッとした。

玲次があたしの顔の横に手を置いて、押し倒しているような形になってる。

あ、あれ?でもなんで玲次なんかでドキドキしてるんだ?

そう思っていると玲次があたしの名前を呼んだ。



「…澪…」



その時、部屋のドアがガチャリと開いた。



「ちょっと今すごい音がしたけど……」



そこにタイミングよくおばさんが入ってきたのだ。

あたしたちはおばさんと目が合った。




この状態で…。





「……あ」



「「……あ」」



3人の間抜けな『……あ』は見事に揃った。



「…お、お邪魔しましたぁ~…」



おばさんはそう言うとススス~と後ろに下がってそっとドアを閉めた。



ガチャリ



「「………」」



あたしと玲次は目が合った瞬間ハッとした。

きっと2人して同じことを考えたに違いない。

急いで飛び起きてバタバタと1階に下りて叫んだ。



「「母さん!(おばさん!)誤解だぁ~~!!!!!!!」


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