澪ちゃん恋をする

誕生日会 【玲次side】



「おいっ!」



夏休みに入る前、学校に登校して早々、俺は澪に話しかけた。

先に来ていた澪は自由帳に絵を書きながら俺に返事をした。



「なに?」



「8月11日俺んちこい!!」



澪が鉛筆を置いて俺を見た。



「なんで?…てあっ!玲次の誕生日か」



澪が今思い出したように俺を見た。

そうだ。

8月11日は俺の誕生日なのだ。



「そうだ!俺様の誕生会やるからお前もこい」



「うん!行く行くっ!」



俺がそう言うと澪はニコニコしながらそう言った。



「ちゃんとプレゼント持って来いよな!」



「は~い!何にしようかな~」



そして嬉しそうに俺のプレゼントを考えていた。

そのプレゼントは結局渡してもらえなかったけれど…。

< 385 / 417 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop