澪ちゃん恋をする


「やっぱ遺伝じゃね?この前生物で勉強した…ほら、あれだよ~なんだっけ?」



思い出そうとしている玲次を見てあたしは鼻で笑った。



「フッ、お主、まだまだ勉強が足らぬな。水晶体だよ!ほら、たしか56ページくらいに載ってる」



そう言うと玲次は自分の机に額を当てて頭をガシガシと掻いた。



「キィーー!くっそ!理数系を澪に教わるのは悔しいぜっ!」



「へへ~ん!今のあたしに苦手な教科はありませんよ~!」



そんなことを言い合っているうちに、あっという間に受験の日を迎えた。

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