この恋が永遠になりますように


そして昂輝に連れられて入ってくる篠山と飯草。


篠山は前に一度だけ連れてきていたから、特に大した反応はしなかったが、飯草の方は辺りを見回していた。


そりゃ、ここ、一応音楽室だったわけだしな。


とりあえず、俺は2人に声を掛ける。


「そこらへんにでも座れば?」


「え!?あ、うん。」


戸惑いながら座るふたり。


そして座ったのを見てから、昂輝がまた口を開いた。


「とりあえず、自己紹介でもしない?」


そういや、してなかったっけな。


そんなことを考えてると横で勢い良く手が上がった。


人物は確認しなくても謙吾だろう。


この女好きが。


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