この恋が永遠になりますように

杏side



香弥君の一言で結局本題へ戻されるはめに。


「で、改めて、舞蝶ちゃんに美蝶ちゃん、煌龍に入ってくれないかな?」


今度尋ねてきたのは昂輝君だった。


「それ…」


あたしが、「それでも入りません。」そう言いかけて話は朱羽君によって遮られた。


「ここ、もう断れないよね。だって、黒髪姿の篠山さんと、飯草さんがここに入ってきた時点でもう他の族には回ってるだろうし。それに、飯草さんは華蝶で通じても篠山さんは無理だろうしね。」


そう言い切る朱羽君の笑顔はどこか黒さを秘めていたように見えた。


「まぁ、そう言う事だね。」


挙句、昂輝君も笑顔で付け足した。


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