この恋が永遠になりますように


一体どれだけの時間が過ぎたのだろうか。


ふと何も言わず消えた手術中のランプ


俺はそれを見て勢い良く立ち上がった。


そして出てくる医者の姿に詰め寄るように聞いた。


「杏はどうなんだ?」


「一応できる限りのことはしましたが未だに意識は戻りません。命に別状は無いのですが…」


「つまり、いつ目覚めるか分からない。ということですか?」


そう大人な対応をするのは昂輝。


こいつはこんな場面でも落ち着いているのか。


「そうですね。目を覚ますかどうかも分かりませんね。こちら側としては何も言えません。」


< 263 / 284 >

この作品をシェア

pagetop