冷たい背中 〜王者な彼と従者な私



「だから?」


「え…と、その…。
離して、ください。」


「また敬語。」


「ご、ごめんなさ…」


「バカゆき。」



そんな言葉と共に再び壁に押し付けられると、葵くんの綺麗な顔が近づいてきて、あっという間に唇を奪われた。


葵くんは廊下に溢れる生徒たちのことなど全く気に留めた様子はなく、どんどんキスを深めて行く。



「あ、おぃく…。み、な見てま…っ。」

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