猫と真夜中の窓辺
私は、

世界に忘れられたように

窓辺に座る


このごろは体がいうことをきかなくなった

ひっそりと息をするように

静かに生きていた


さようなら



どこからから声がした

とても悲しそうだけど

でもなんだか微笑んであげたくなるような声


よくわからないけど

私はその風を感じた


ありがとう

心から言えるようなきがした

体がおかしくなって

今度は頭もおかしくなってしまったのかしら

なんて首をかしげるけど

確かななにかが私に聞こえた


窓から見る空は

とてもきれいな青だった

いい旅立ちだね


あなたを待つのは

もうやめる


きっと

待っている人を待っている人が

どこかにいるんじゃないかな

あなたを待っている人がここにいて

あなたが待っている人がどこかにいる

そうやって

人はつながっていくのかな

私はこれでよかったと思うの

今までありがとう

ごめんね



さようなら
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