forever

恥ずかしくて、真宮の顔なんか見れない。



真宮の手は思っていたより細くて、冷たかった。


きっと、この寒さで冷えたんだろう。




真宮と手をつなぐと、小さなあたしの手が大きく感じた。



たった30秒間ぐらいで、あたしは恥ずかしさの頂点に達した。


そしてスッと、真宮の手を離してしまった。



本当はずっと、つないでいたかったけど。


『また、繋げる日があるから』

あたしはそう思った。





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