続・危険なキス
1章 嫉妬
「好きですっ……

 俺と……付き合ってください」



卒業間近。

受験も終え、毎日授業にやる気のない生徒増加中。


昼休みや放課後、
毎日のように繰り返し起こる、告白ラッシュ。



「………ごめんなさい…」



意外にも、
あたしもそのうちの一人だった。


「あ……じゃあ、友達から、とか……」
「それもごめんなさい」


スパッと答えるあたしに、告白してきた男子はうなだれている。


ちょっとストレートすぎて可哀そうなことをしたかな…
なんて思った矢先だった。





「柊さん」

「あ……」



突然後ろからかけられた声。

若干の冷や汗をかきながら、後ろへと振り返った。
 
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