続・危険なキス
 
「え……?」


目をぱちくりさせて、奏人の顔を見つめ返す。

奏人の表情は真剣なままで、立ち上がっているあたしを、必然と上目遣いで見上げている。


「やっぱ週末にしか、お前に触れらんねぇとかいって無理なんだけど。

 全然足んねぇ」


「そ、そんなこと……
 言われたって……」


「だから一緒に暮らそう」


「……」



それを言われて、なんて言葉を返したらいいのか困ってしまった。


あたしだって、奏人と一緒に暮らしたい。

あたしが高校生だった頃は、毎日学校で顔を合わすことができた。
たまにこっそりと、物理準備室で落ち合うこともできた。

だけど大学生になってしまった今、
奏人とこうやって会えるのは土日のみで……



あたしだって、
もっともっと奏人に触れてほしい。


けど……




「お母さんに……

 言わなくちゃ……」




果たしてあたしの両親が、同棲なんてことを許してくれるんだろうか……。



しかも相手が、湯浅奏人と知れば、
もしかしたらひっくり返るかもしれない。
 
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