続・危険なキス
 
「先生ってほんと……サドですよね」

「まーな」


皮肉で言ったのに、褒め言葉のように受け取ってしまう。

あたしだって決して、マゾなんかじゃない。
だけどこんなにもサドな先生にハマってしまうのはなんでだろう……。


「お前があまりにも可愛いこと言うから」

「え?」


「先生の傍にずっとい……」
「わーーー!!」


さっきの言葉を繰り返されそうになり、慌てて声を上げて叫んだ。


さっきは流れで言ってしまったけど、改めて言われるのは恥ずかしすぎるっ。

先生はただ面白そうに笑っているだけだし。



「やっぱりあたしも、美香さんみたいにちゃんとした夢を見つけます」



じゃないと、いつまでも先生にからかわれる。

そう意気込んで、先生の顔を見返した。


だけど……



「………美香?」



先生は、目を大きく見開いて、あたしを見つめ返していた。
 
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