続・危険なキス
 
午後の授業も、あくびをする生徒がたくさんいる中、先生たちもめげずに授業を進めていた。

そして6時間目まで終わり、帰りのHRをするために湯浅先生が教室に入ってくる。


その瞬間だけ、クラスの女子たちが集中して教卓へ顔を向けていた。


「分かっていると思いますが、来週からテスト週間に入ります。
 もう卒業が確定しているからといって、気を抜かないでくださいね」

「はーい!」


丁寧な先生の忠告に、返事のいい生徒。

なんだってこう、みんなはうさんくさい笑顔に騙されるんだか……。


あたしは、仮面をかぶる湯浅先生と、それに従う女子にただため息が漏れるだけだった。




先生が教室からいなくなって、あたしもバイトへ向かおうと鞄に手をとると、携帯が震えた。

教室を出ながら携帯画面を見ると


【お前だけやる気なさすぎ】


という先生からのメッセが。


【あいにく、仮面をかぶった教師には興味ないんで】


とだけ返信しておいた。
 
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