きみはいじわる
キスしたの?

誰と誰?

あたしと秀ちゃん。

だよね~~??

あたしが脳内パニックになってるところ、

先輩の平手があたしをかすめて行く

「へ?」

「図々しいっ

 惜しくなったんでしょ?

 前から怪しいと思ってたのよこの泥棒猫!」

どろっ?

あたしですか?

って、前からとか。初めて口きいたんですけど???

どんっ

大きな音がしたと思ったら、今度は先輩が地面に倒れてて、

秀ちゃんの怒鳴り声が聞こえた。

「こいつを泣かせていいのは俺だけだ!

 二度と俺の前に顔を出すな!

 お前の顔は見たくない!」

先輩はわっと声を上げて泣きながら走り去った。

あ…水たまり

先輩が倒れた位置に水溜りが出来てた。

お尻濡れちゃっただろうな…

そんなことをぼおっと考えてた

あれ?

あたし今大変なことが起きたよね。

あれ?

ええと…

キス!

そうよあたし今秀ちゃんとキスしちゃったんじゃない?

正確に言うとされちゃったんじゃない????








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