元カレ教師~君と出会った物語~


引っ越した後も妃奈は変わらずに友達でいてくれました。

その友情が続き、私は今日、皆様の前でスピーチが出来ました。

本当に嬉しいです。

妃奈、北条先生、先程も申しましたが、招待していただき…ありがとうございます。

先程から妃奈の話しかしていませんが、北条先生が妃奈をお嫁さんに選んだ事も嬉しく思っています。

否、こんなに優しくてしっかりした、聡く可愛い子をフったら、先生に文句を言っていましたが。

…それは冗談ですが、妃奈は高校生の頃、北条先生に惹かれていました。

北条先生は本当に良い先生で、生徒からも大人気でした。

実際私も、北条先生のおかげで英語が好きになり、成績も向上しました。

私は1人の教師として北条先生が好きでしたが、学校には北条先生を1人の男性として好きだという女子生徒が後を絶えませでした。

それ故、妃奈は悩み苦しむ事も多かったですし、2人は付き合いも長いですから、困難の多い恋だったと思います

ですが今、妃奈も北条先生もとても幸せそうです。

楽しい思い出だけでなく、辛い場面も乗り越えてきた2人なら、世界中のどの家庭よりも、幸せに満ちた温かい家庭を、永遠に築いてくれる事と思います。

最後になりますが、2人の輝かしい未来とご両家のますますのご繁栄をお祈り申しあげまして、私のお祝いの言葉とさせていただきます。

本日は、誠におめでとうございます。」


私が話し終えると、会場は拍手で包まれた。


私はすぐに席に戻る予定だったが、妃奈が私を呼んだから、その場を離れなかった。


「未来…ありがとう。
あたしも、未来、と…友達に、なれて…本当に幸せだよ。
…ごめん…感動しちゃっ…て。」


妃奈は泣きながらそう言った。


「長谷川、スピーチありがとう。
俺、今まで妃奈に辛い思いを沢山させたけど、絶対に幸せにするから。」


「当たり前です。
妃奈は私の親友ですよ?」


妃奈を幸せにしなかったら、私が許さないんだから。


って…今の2人を見ていると、それは杞憂のようだ。


私は2人の晴れ姿を目に焼き付け、まだ座っているみやびちゃんや阿紗子―もう2人の親友―と、仕事終わりで急いで駆けつけた常田君がいる席に戻った。



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Second story end



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