幼なじみは狼クン!?~ドタバタ☆学園地獄~

☆新たなる高校生活



それから圭くんと一緒にいざ、成華第二高校内へ。


「わぁ。結構広いね。かなり綺麗だし」

『……』

「まだ新しいのかな?」

『……』

「…あはは。ところで圭くんのクラスって…」

『……』


見事にオールスルーされている…。

すごいスキルだなぁ…。


圭くん天使みたいにまつ毛が長いし、肌は雪のように白いし、色素も薄いみたいだし、こんだけ美青年だから許されるけど…。

これがとんでもないアホ面したオッサンだったらどうなることやら…。



「あ、もしかして」


圭くんと一切会話の弾まないまま歩いていると、“職員室”のプレートが見えてきた。


あそこが職員室みたい。何も話してはくれなかったけど、圭くんがいなかったらここまで来るのに何十分費やしていたことか…。



「圭くんありがとう。私、もう大丈夫だから圭くんは教室に戻ってもらっていいよ?」


『……』



あれ…。


どうやら彼に教室へ戻るつもりはないらしい。

もしかして、私のことを思って…。


圭くん、口数は少ないけど本当はとっても優しいおとこの……。


なんて考えてた私が甘かった。



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