好きなんて、言えるかよ。


「だって、こんなに気に入ってくれると思わなかったんだもん」


「は?別に気に入ってねぇよ!

腹減ったから食わせろつっただけだろーが!」


「じゃあ、玉子焼きじゃなくていいじゃん!

そんな事言う人にはあげないもんっ!」


そうやってふん、っとそっぽを向くと

高村はその様子を見て言った。


「お前最近、反抗的だなァ」


ぎくっ、


恐る、恐る彼の事を見ると

そんな態度でいいのか?みたいな目で見てくる。


「わ、ちょっ、やめてよ」

そして、ぐいっと私に顔を近付けると


「そんな事してると

お前の事、食べちゃうよ?」



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