好きなんて、言えるかよ。


ガラっとドアを開け、教室に入ると

そこにはいるはずのない人がいた。


「高村……っ。」


もしかして、待っててくれたの?

疑問に思いながらも中に入っていくと、


彼はポツリと言った。


「さっきは悪りぃことした……」


ううん、悪いのは高村だけじゃない。

私だって十分悪いことをした。

そう思って謝ろうとした時


「もう、お前には何もしない。」

パシリからも解放する」



彼は確かにそう言った。


え……?
どういうこと?

パシリからも解放するなんて……
< 226 / 327 >

この作品をシェア

pagetop