好きなんて、言えるかよ。
私の体は力が抜けてしまうわけで
「「あ、」」
その抜けきった手から手紙がするりと落ちた。
改めてそれを見て思う。
3年も前のものなのに、こんなにキレイにとってある。
「こんなに大切に取っといてくれるなら……っ
あの時好きだって
言ってくれれば良かったのに」
そう言ったら、高村はにやりと笑って言った。
「何、お前
それ俺に言わせてぇの?」
楽しそうに笑う彼の顔。
彼が次に何を言うのか、もう分かってる。