好きなんて、言えるかよ。


「お人好しバカ。

お前は俺だけのパシリでいいんだよ」


そう言ってドカっとイスに座りこんだ。


他の人のパシリをするのも嫌だけど

あんたのパシリをするのは一番嫌なんだからね!

そう思いながらも、高村を見ていると


彼は自分の座っている所に手招きをする。


「何……っ?」

ニヤっと笑っているから、すごい不安になるけど、

行かないともっとヒドイ事されそうだから控えめに向かう。


すると、


「きゃっ……、」

彼はぐいっと私の手を引いて、自分のヒザに私を座らせてきた。


ちょっと、待って。

嫌だ。あり得ない。





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