浮気男よ、散れ






風がサーッと吹き抜けていく。








桜の木の青葉がサラサラと音を立てて揺れた。























「……は?」













次に聞こえたのは、三神君の不機嫌そうな声。



























三神君は振られる事が初めてなのだろうか?



だから、こんな何も言えないと思った凡人が断った事に腹を立てたのだろうか?







しかしながら、凡人にも凡人なりのプライドがある。





 
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