【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言






そして放課後。




「心瑠ー帰るぞー」




「…………」




「……心瑠?」




「……っあ!うん、そうだね」




ボーっとしている心瑠と一緒に教室を出た。




「ねぇ、勇吾くんっ」




すると、昇降口で咲野が声をかけてきた。




「今度の日曜日さ、もしよかったらカラオケ行かない?」




はぁ?カラオケ?
めんどくせぇ……てか、普通心瑠の前で誘うか?




「ね、お願い!」




「……あぁ、考えとくよ」




俺は営業スマイルを咲野に向けて、校門をくぐった。
< 246 / 328 >

この作品をシェア

pagetop