【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「結構暗いね………」
「そうだな」
しばらく歩くと、夜の街の様子が見えてきた。
「うわぁ~……すっごくキレイ!!!」
こんな綺麗な夜景、初めて見たかも!!!
「すっげぇキレイだ……」
私の隣で、勇吾も夜景に見惚れている。
その横顔がやけにかっこよくて、じーっと見てしまう。
「ん?どうした、心瑠」
「う、ううん!なんでもないよ!」
危ない危ない……見惚れてたってバレたらまたからかわれるとこだった……。
「………なぁ、心瑠」
「う、うん?どうしたの?」
勇吾の真剣な表情に少し驚く。