LOVE&FANTASY 嗚呼、結婚!(加筆修正版)
「ハーイ稔ぅ、久しぶりぃー。今、昼休み?」


 女性の顔に視線を向けた稔の表情が変わった。


「ああ、お前!?」


「元気?」


 女性は麻生里美だった。


「…!」


 稔は何も返事はせず、足早に立ち去ろうとした。


 しかし、里美にガッチリと腕をつかまれているから逃げられない。


 里美って細身の体ながら結構、腕力があるのだ。


「あーら、もう帰っちゃうのォ?」


「離せよ! 今から仕事があるからよ!」


「分かってるって。少しの時間だけ私に付き合って」


「ハァ!? 何するんだよ!?」


「話しをしたいの」


「…」
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