愛し*愛しの旦那サマ。
「そうそう!臣くん、サムシング・フォーって知ってる?」
「知らない」
「えぇ、幸江は知ってたのに、臣くんは知らないの?っていうか、私も知らなかったんだけどネ」
「……だから、何だよ」
「欧米の慣習らしくてね、古いもの、新しいもの、借りたもの、青いものの、この4つのアイテムを身につけたら幸せになるっていう……」
そう言いながら、青いリボンが持ち手にこっそりと巻かれたブーケと白いハンカチを手に取り、
「見て見て~」
と、パールのネックレスと白いグローブも一緒に臣くんに向けて見せる。
「幸江の案らしいんだけどね、お義姉さんとお義母さん、うちのお母さんと理沙子の協力までもがあって用意してくれてたみたいなんだ……」
「へぇ、良かったな」
「うん……」
ホントにホントにみんなのおかげで、幸せの最高峰のそれ以上で幸せ満開―…
そして、ふと、視線をあげると、
純白のウェディングドレスに身を包んだ私とシルバーのタキシードを着た臣くんが鏡に写る。