アレキン義理兄と桜子の一ヶ月【短編】
片手に飲料水のペットボトルを持って、私を見る義理兄。


何様のつもりよ!人が頑張って掃除しているというのに、


あなたは何してるんですかって言いたい。


「チビ妹とじゃありません。掃除機が煩いなんて、神経質。
 さ、2階へどうぞ戻ってください。掃除の邪魔です」


「お前、何そんなにひねくれてるんや。
 さっきから、掃除機ブオーって、
 一部屋に30分かけてどないすんねん」


「人の勝手でしょ!10畳ある部屋なんですから、それ位かかります。
 なんなら、自分の部屋の掃除したらいいじゃないですか」


「俺に挑戦状かいな。料理はあんまできんけど、
 掃除に関してはプロ(主婦)なみや!
 ほれ、掃除機かしてみ」


そういって私の手から、掃除機を奪い?2階の自室へと義理兄は


階段を登っていったので私も後から付いていく。


「ほな、これストップウォチ。時間計っといて。
 ほな、開始や!」

「て、取り掛かるの早!
 スイッチオン!」


ピ、と掃除機のボタンを押す。


初めはじゅうたんをいっきに、掃除機が動きまわる。


荒い、掃除機の掛け方。速いけど、ただ上下にさっさか動かしてるだけじゃん。


そんなんで、ごみとかハウスダストが取れると思ってるの!

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