アレキン義理兄と桜子の一ヶ月【短編】

11日目 妹は眠り姫

昨日から風邪をひいて、自宅療養中の桜子。


しかし、彼女に「平穏」という言葉が、あてはまらない。


なぜなら


「俺が看病する、いうてるやろが!こんの、地底人!」


「何て事ヲ、言うんですかアレキン!!?
 娘が苦しんでいるのに、見捨てる訳ナイデショ
 お父さんの愛と薬で桜子ちゃーんを看病シマス」

ノンノンノーン、と指を振りながらアレキンをおちょくる。

この行動がさらに、二人の関係を悪化させる原因の一つ。


(シュタインの挑発)


「俺が看病するさかい。
 親父、まーた大学に行ってないみたいやな」

「それは、別にいい話デスヨ。
 私は来月から、勤務なので」


まだまだ、言い争いが続きそうなので、いったん


桜子の部屋を覗いて見ましょう。





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