青いフルーツ
「ううん……。
ぢゃあね…また明日」


あたしは目をコスって更衣室を出た。





「ぉぅ↑↑七海☆」

「あっ…南!!」

南は待ちくたびれたのか外ではなく、体育館の下駄箱のところに立っていた。

「ごめん!待った??」
「ちょっとな。」


あたしはローファーを履いて南の手を握った。


「ちょっ…待って!!」

後ろから真波の声がした。
振り返ると、真波の手にはあたしのケータイがあった。

「七海…ケータイ。おきっぱなしだったよ」

「あ…ありがと真波」



気まずい空気を読んだのか、南が喋りだした。


「健太と一緒に帰るのか?」

「あっ…うん」

「一緒に帰ろうぜ☆」


「わかった!今健太呼んでくるカラ!」

真波は走って健太がいる陸上部の部室に走った。


「七海、佐藤(真波)となんかあったろ?」

図星……///


「なんで分かったの!?」

「七海見てれば分かる」

少しニヤっと笑って、外へ向かって歩き出した。

「ちょっと!待ってよ〜」


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