しゃぼんだま
第1章

膨らむしゃぼんだま

 チリリリリリッ…チリリリリリッ…
 『ピッ』
 いつものように目覚ましを止めた。
 「ふぁァ〜〜〜。」
 大きなあくびをしながら『宮日咲』…サキは新しい制服に身を包んだ。
サキは今年から中学生。
 スカートを3回も折って短くした。
 軽い化粧もして中1には見えない。
そんなことをしているうちに時間はあっという間にすぎた。
 時計をみると待ち合わせ時間ギリギリになっていた。
『バタンッッ』勢いよくドアをしめ「行ってきます!」も言わずに家から飛び出た。
 走って幼なじみの『小柳由羽』…ユウの所へ向かった。
サキが着いた時にはもうユウは待っていた。
「ごめェんッッ!!!」
サキは謝った。
「よしッ!相変わらずギリギリに来るサキが来たから行くかッ《笑」
「ゴメンってばァ〜《泣」
「まァ今回はサキのスカートの短さに免じて許しちゃろォ《笑」
「ユウもあんまりサキとスカートの長さ変わんないよッ★」
「はい。はい。《笑」
サキもユウも中1では、有り得ない格好だ。
 いつものように馬鹿騒ぎをしながら中学校に向かった。
「同じクラスだといいねぇ♪♪」
「ぢゃねぇ〜ッッ★まぢ緊張する!!」
「しけクラスだったらどぉする〜…↓↓」
「サキがしけクラスになるわけ無いぢゃんッッ☆★サキが盛り上げるしッッ↑」
「おォ!!さすがサキ♪」
こんな話しをしているうちに中学校に着いた。
やっぱり小学校とは違った。
 校舎の外見はもちろん学校の雰囲気も違った。
 門を通って周りを見渡した。
桜の花びらが散っている。
サキは少し大人になれた気がした。
 「よっしゃァ〜!クラス見にいくでェ《笑っ」
 「サキ、テンション高すぎだろォ。」
 サキとユウはクラス分け表を見に行った。
「あッ!ウチ4組。サキは?!?!」
「ン〜…3組《泣」
「違うクラスだねぇ…まぁ一応クラス隣だしサキの大声聞いとくよ★」
「サキそんなに声でかくないし〜!」
「サキのクラス誰がいる??」
「んっとねぇ。あッマユとゆートンとチイがいる!!!…ぁとケンタ《泣」
「いいじゃんッ!ウチんとこサクラとミナミしかいないよ…」
クラスの人たちを確認し
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