不謹慎ラブソング
普段なら信じられないことだが、大きいおかずを床に置き、埃だらけのそこで私は蓋を開けた。


白いシチューの上に、瓶を掲げて、そっと栓を抜いた。


自分の手に付着しないように最善の注意を払いながらそれをシチューの中に少しずつ垂らしていく。


シチューは、少しだけ液体の分沈んで、やがて均等に広がっていった。


元の、白濁色だった。
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