最後の夏休み Last Summer Days.
そんな手帳にはさまれていた封筒と写真。



まだ幼い顔をした小説家とミヤさんが写っていた。



きっと二人が付き合っていた15歳の時に撮った写真。



封筒には切手が貼られていて、住所と名前が書いてある。



「佐藤ミヤ様」



小説家の出せなかった手紙。



裏にはここの住所と小説家の名前が書いてあった。



「こんな名前だったんだ」



おぼえる気すらなかったあの時の自分が少しおかしかった。



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