天才!Doctorは幼なじみ!
《梨々華の父母SIDE》
モニターで、様子をみている。

梨々華「いつも、お父さんとお母さんは、仕事って、言って、家にはほとんど帰ってこない。ずっと、さみしかった。でも、お父さんとお母さんに言えるわけもなくて、ずっと、一人で葛藤してた。なんで、自分は生きてるんだろうって。家族っていう、暖かい環境で育ちたかった。私には、一つも思い出がない。時々、嫌になるよ。自分だけ、他の子だったら、当たり前にしてもらえることをしてもらえないなんて。」




龍太「そんな、思い、させてたんだな。」

華恋「梨々華が大人だから、それに甘えちゃってたのね。」

龍太「誕生日くらいは、祝ってあげたいな。」

華恋「あの子、自分の誕生日、忘れてるみたい。カレンダーの梨々華の誕生日の日に何も書いてなかった。」

龍太「梨々華の傷を年々、深くしてるんだな。情けない。」


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