オフィスの甘い獣(ケダモノ)

臣side~

都さんが手配してくれたホテルは京都駅のすぐそばにあるチェーンホテル・ダイヤモンド京都。




「この部屋しか空いてなかってん…」




「・・・俺は別にビジネスホテルで良かったんだけど…」




「ゴメン…」




俺はソファーにビジネスバックを置いた。




奥の別室にベット。

ここは所謂、セミスイートの部屋。


俺はソファーに腰を下ろした。





「…伊澤社長には彼女…居てんの?」




関西の女は積極的…ストレートな質問が飛んでくる。




「…彼女は…」



彼女と言っても…佑月とはまだ…一夜を過ごしたものの恋人になるには時間が必要。

佑月は渉のコトをずっと想い続けていた。


俺の気圧に押され…言いなりになっているだけの話。

俺のキモチだって…

でも、今一番…気になる女性は佑月だーーー・・・




「彼女は居ないけど…気になる女は居る…」



「じゃあ~あたしにもチャンスがあるんや」



「チャンス?」










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