オフィスの甘い獣(ケダモノ)

和side~

佑月とお泊まりしたかったけど…

独身の娘が度々、外泊するのを佑月の母親が良くないと思っているらしい。



親を口実に誘いを拒絶されるのは初めてだった…




「厳しいなぁ~佑月の親」


臣は鼻で笑っていた。




「…お前も都さんには慎重なんだな…」



「俺は…別に…佑月が居るのに…都さんとパッくれるのは佑月に…その…悪いだろ?」

臣は佑月に気遣って俺と一緒に帰宅したのか…

臣も佑月を真剣に考えていたんだ…

興味本位で佑月に近づいた俺は…自分の行った行為を少し自嘲する。

部屋に戻った俺たちは寂しく二人で冷蔵庫にあった惣菜を箸で摘まみながら、缶ビールを呑んだ。




「…佑月は結婚を意識しているな…」



「…まぁ~そうかもな」







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