オフィスの甘い獣(ケダモノ)
「佑月が結婚式の翌日…突然…今までは渉さんと呼んでたのに…お義兄ちゃんと呼び出して…最初は驚いた…でも同時に何処か寂しいキモチもあった…何だろうなぁ~このキモチは・・・」





渉は自分の本当のキモチに気づいていないんだ…


和は黙って渉の話を訊いていたが…和も渉のキモチに気づいたようだ。


顔に焦りが見えた。




「何だろうなぁ~でも、お前には千寿子ちゃんが居るじゃん」



「そうだな…千寿子の作るメシ…美味いんだ…義母さんも褒めてたよ…」




他人の俺たちが渉の佑月に対するキモチに気づくなんて…

でも、本人には言わない方がいい。


渉には千寿子ちゃんと言う新妻が居る。



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