オフィスの甘い獣(ケダモノ)
「本当にそれだけか?」



「はい…」




「俺も立脇には世話になってるし…アイツを傷つけたくない…判った…佑月の言う通り…内緒にしておく」



「ゴメンなさい…和さん…」



「…佑月を信じる…」



「ありがとう…」



「…夕食は?」


立脇さんの怪我が気になって食欲が湧かず、昼食も余り食べれなかった。

和さんには気づかれていないけど…今頃、お腹の虫が鳴った。



「まだです…」



「一緒に食べようか?」




「はい」




二人で病院を後にした。



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