オフィスの甘い獣(ケダモノ)
お義兄ちゃんが私のコトをスキだった?



「嘘っ!?」



私は思わず否定的な声を上げる。



「…嘘じゃない…」




「渉…さん?」



公園に居たのは私たちだけじゃあなかったーーー・・・




「千寿子?」




「やっぱり…佑月のコト…スキだったのね…」




「待て…千寿子っ!?」



踵を返す千寿子の腕をお義兄ちゃんは掴んだ。




「うっ…」



千寿子は下腹部を右手で押さえながら、その場に蹲る。


< 276 / 318 >

この作品をシェア

pagetop