オフィスの甘い獣(ケダモノ)
「綺麗な夜景ですね…奥様もきっと喜びますよ…」



「…この店は俺と深幸は初めて一緒に食事をした場所なんだ…」



「へぇ~」



「…子供が生まれて以来…二人で出かけるのは久し振りだな…でも、まだ…妻に贈るクリスマスプレゼントが決まってない」



「指輪とかネックレスは?」



「深幸自身…余り…宝石に興味がない。料理がスキだし、食器とかの方がいいかな?」



「食器か…リビングなどに飾れるクリスマスプレートとかどうですか?」



「飾り皿か…それもいいかもな…」




「それよりも…お子様のプレゼントは購入されているんですか?」



「子供のプレゼントはキチンと用意している…決まっていないのは妻へのプレゼントだけだ」




頼社長が言葉を紡ぐ度に家族に対する愛情が溢れていた。


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