オフィスの甘い獣(ケダモノ)
私は心臓をドキドキさせながら、頼社長たちに同行して香芝副社長と面会した。



臣さんはもう少し強気で行けと頼社長に葉っぱをかけたけど…


当の頼社長は争いを好まない奥様の意思の尊重して退いてしまった。




「つまんねぇなぁ~」



「臣…お前なぁ~」



私が臣さんと和さんを社屋の地下駐車場まで見送った。



和さんの運転で車は発進する。



私は二人に手を振りながら、駐車場の出入り口から出ていく車のテールランプを見つめた。



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